営業センスは恋愛センスに通じる。トップ営業マンはやはり女性にもモテるようだが、そのテクニックは? 作家・人材コンサルタントの常見陽平氏がその実態を紹介する。
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社会人になりたての頃、営業に配属になったときのことです。先輩が私にこう言いました。「営業がデキる奴は、モテるぞ」。
当時は全く売れず、出来ることは宴会芸で笑いを取ることくらいのトップレス営業マンだった私には全く理解できなかったのですけど。でも、たしかに営業で売れている人はモテるという法則はあるかもしれませんねぇ。
テレビドラマで描かれる営業マンはたいてい、押しが強い人か、ペコペコする人ばかりなのですが、現実の営業の世界で売れる営業マンは相手の課題を聴くことができて、提案力がある人です。
恋愛の世界に置き換えても、相手の愚痴を聞くことができる男はモテますよね? デートコースなどの提案力も大事ですね。営業マンは日々、自分の恋愛力を磨いているというワケですね。
営業マンで面倒くさいタイプは、自分に酔っている強引タイプですね。「こんな良い提案なのに、なんで買わないんですか?」と問いかけてくる人も。私、矢沢永吉の大ファンなのですけど、こういうタイプに限って話し方が永ちゃんに似ていたりして、いかがなものかと思います。
こういうタイプは恋愛も強引なのですよねぇ。いや、仕事も恋愛も空回りするわけですけど。IT企業に勤めるある男性の事例は大変興味深いです。仕事も恋愛もこんな感じで強引にすすめる人がいます。
彼の鬼畜力は半端ないです。たまたま彼に口説かれたという女性の一人から聞いたのですが、「なぜ、俺と付き合わないのか」「なぜ、俺とやらないのか」と迫るんですって。仕事ぶりもそんな感じです。これで、交際や「合体!」に及んでしまう人がいるのですよねぇ。
もう一つの事例です。通信会社の営業課長の鬼畜力も半端ないです。彼の特技はマッサージ。部下の女性に対して、「マッサージしてあげるよ」と迫るわけです。ある日は会社の近くのビジネスホテルを予約し、「○号室をとっている」と言ってきたとか。立派にセクハラなんですけど。
人の話を聴き、課題を解決できる人になりましょう、営業でも、仕事でも。焼け畑農業的な仕事と恋愛はダメ、ゼッタイです。