第4回『好きな司会者ランキング』で見事第1位に輝いた、くりぃむしちゅー・上田晋也(41)は 1992年、“海砂利水魚”としてデビューした。
芸人仲間は次のように話す。
「『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)に出演したころは“邪悪なお兄さん”というキャッチコピーが付けられるほど、毒のあるネタが多かったんです。自分たちがいちばんおもしろいと自負していて、他の芸人のネタにはくすりとも笑わない暗い芸人でしたね」
しかし、ボキャブラが終了すると仕事が少しずつ減っていく。それまで必要以上に周りの芸人との壁をつくっていたのが原因だった。
そんなときに転機が訪れる。2001年、ウッチャンナンチャンの番組の罰ゲームでコンビ名を有田の好物という“くりぃむしちゅー”に改名させられる。デビュー当時の彼らなら、プライドが邪魔して絶対に認めなかっただろうが、彼らは、これを受け入れたのだった。
「それからはウソみたいに明るいキャラになって、一気に仕事が増えていきましたね」(前出・芸人仲間)
そんな中、上田が“うんちく王”として一気にブレイク。上田の“ドヤ顔うんちく”を有田が妬むというやりとりが、くりぃむ人気に拍車をかけた。そして2004年には初の冠番組『くりぃむナントカ』(テレビ朝日系)がスタートし、ここから上田の司会者人生も始まるのだった。
テレビ局関係者はこう語る。
「スタッフからは“上田がいれば成功”といわれるほど抜群の信頼感があります。上田さんは、頭を叩いたりという大阪ノリのツッコミとは違って、ゲストのぼんやりした話を何か別のことに例えて説明してあげるというツッコミなのでゲストも楽しくなって、つい本音を話しちゃうんです。それに上田さんはキャリアを積んでも自己主張が少なくて、番組の意向を汲み取ってなおかつおもしろくしてくれる貴重な存在なんです」
そしていまでは、ピンとしても『おしゃれイズム』『Going!Sports&News』(ともに日本テレビ系)など4本のレギュラー番組を抱え、日本一忙しい司会者といっても過言ではない。
「上田さんは番組のために共演者とも、しっかりコミュニケーションを取っています。『Going!』で共演する亀梨和也くんからは、本当に慕われていて、昨年の誕生日には数万円もするワインをプレゼントされたりしているんですよ」(テレビ局関係者)
※女性セブン2012年2月9日号