1月11日のオープン以来、連日満員の『丸の内タニタ食堂』。そのメニューは、日替わり定食 (800円)と 週替わり定食(900円)の2種類のみ。どちらも、“ごはん、汁物、主菜、副菜2品”の5品で構成。必要な栄養素はしっかり摂れて、おなかもいっぱいになる工夫がされていながら、1食500キロカロリー前後という低カロリーに抑えてあるのがいちばんの特徴。
ヘルスメーターなどの健康計測機器メーカー・タニタの社員食堂で提供されているメニューがもとになっている。ランチは500キロカロリーに、というのは社員の健康を考え、朝食や夕食とのバランスから設定されたのだそう。
日替わり定食は、ベストセラーになっているレシピ本でも紹介されているとおり200種類以上あるため、社員食堂では1年間毎日違うメニューが提供されている。「だから毎日続けてもあきることなく、余分な脂肪が落ちていき、健康的にやせられるんです」と、タニタの広報室・山本耕三さんは話す。
タニタ食堂の太らないメニューづくりと食べかたのポイントを知って、ぜひ実践したい。5つのポイントを紹介しよう。
【基本の5品でバランスよく食べて約500キロカロリー】
丼物のように1品だけだと、一気にたくさん食べてしまいがち。5品に分けることで栄養のバランスはもちろん、器を上げ下げしながらいろんな種類を食べるので、時間をかけてゆっくり食べられるというメリットも。
【ごはんは1膳100g・160キロカロリーに 】
タニタ食堂では自分でごはんを盛りつけるが、お茶碗の内側にある上から2本目のラインまでの約100g・160キロカロリーを推奨。
「少ないと思うかも知れませんが、薄めの味つけのおかずとよく噛んで食べると、この量で充分と感じるはず」(前出・山本さん)。こうして炭水化物をまずは制御。自分で調理する時には材料や調味料もきちんとはかりで量ると、カロリーコントロールがしやすくなるという。
【野菜は大きめにカット、硬めにゆでる】
歯ごたえを残し、噛む回数を増やすために、野菜は繊維と同じ方向に大きめに切り、ゆで時間は短めにしている。さらに旬の野菜を10種類前後使い、1定食で野菜は200g前後、食物繊維は10~15g摂れる計算に。
【テーブルの上に調味料を置かない】
タニタ食堂では、1食あたりの塩分総量は3g前後(小さじ1/2強)がポリシー。薄味は成人病やメタボ対策に大切なだけでなく、必要以上にごはんが進まないので食べすぎ防止にも有効。ここでは卓上にしょうゆ類を置いていない。
【よく噛み、時間をかけて食べれば少量で満腹に】
「ひと口で約20回咀嚼、ここでのメニューは1食あたり20分ほどかけてゆっくり食べてほしい」と前出・山本さん。というのも、食事を始めてから20分前後でようやく脳から満腹信号が出されるから。早食いすると、満腹感を得られる前に、食べすぎてしまうのだ。
■丸の内タニタ食堂
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1丸の内国際ビルヂング地下1階
営業時間:11~15時(平日の毎朝8時半からその日の整理券を配り始める)
休み:土日祝日
※女性セブン2012年2月9日号