淡泊な風味であるがゆえに、いろいろな料理に応用されるのが豆腐。……というわけで、『料理王国』誌の元編集長・土田美登世氏がセレクトした絶品豆腐料理として、『竹富島』(東京・銀座)の「竹富島定食」を紹介します!
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沖縄の豆腐は「島豆腐」といわれ、水分が少なくてしっかりした味わいだ。その味を東京でも再現し、なおかつでき立てを提供したいと、銀座の『竹富島』は自家製で島豆腐を作っている。
「東京は軟水。にがりを打つタイミングなど苦労しました」と、沖縄出身の店長・仲里堅一さんはいう。国産の大豆を使い、試行錯誤してできた豆腐はチャンプルー(炒め物)にぴったり。定番の「ゴーヤチャンプルー」はゴーヤ、豆腐、豚肉、卵だけ。これをゴーヤや豆腐の水気を出さないように強火で一気に炒める。「豆腐チャンプルー」もいい。
写真は昼の定食で「ゴーヤチャンプルー」のほか「沖縄そば」もついている。でも、個人的には夜がおすすめ。豆腐を固める前のゆるゆるした「ゆし豆腐」があるし、店長が考案した“沖縄の冷奴”ともいえる「つるし島豆腐」というのもある。豆腐の「白和え」「煮付け」もあるし、大豆ではないが落花生で作った自家製の「ジーマミー豆腐」も入れて豆腐三昧はいかがでしょう?
■『竹富島』の「竹富島定食」800円
【住所】東京都中央区銀座6-12-13大東銀座ビルB1F
【営業時間】11時半~14時半(LO。月~土のみ)、17~24時(LO。土日祝は~23時LO)
【定休日】無
【カード】可
銀座4丁目の交差点から徒歩5分にあるビルの地下1階。広い店内で、沖縄・竹富島のイメージ通り、ゆったりと料理と泡盛を楽しめる店だ。ランチは定食で800円~。夜は飲み放題の宴会コース5000円など、お得な値段設定。一品料理も充実していて「沖縄そば」「テビチ」などのポピュラーな料理のほか、沖縄から直送される「刺身」は特におすすめ。
撮影■岩本朗
※週刊ポスト2012年2月10日号