童話『シンデレラ』でも、伝説の高視聴率ドラマ『おしん』でも、近年日本を席捲する韓国ドラマでも共通して描かれているのが、女同士のイジメ。それは創作の世界に限らず、今日もきっと、オフィスのあなたの席のすぐ隣で、ごく普通に起きています……。事実は小説より“ドロドロ”なり。理不尽で、理解不能な「女の世界」を、OL5人が語り合いました。
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マヤ(派遣・29歳):1か月ほど前、どっかの大学の職員が上司を監禁した挙げ句、土下座させたなんて事件があったじゃん。アレも相当だけど、社内の女同士の付き合いも結構陰湿だよね。
アキ(商社・26歳):うんうん。シカト、イヤミ、連絡飛ばしは日常茶飯事だもん。
ジュン(アパレル・24歳):陰口も凄いよね。超仲良しぶってランチしてきたそばから、チャットで「A子の話超ツマんなくね?」とかいいあったりして。
キョウ(医療・32歳):陰で、ヤ~なニックネームで呼ぶのも定番じゃない?
ナナ(IT・28歳):ウチじゃ、「コードネーム」と称して、着たきりスズメの子は「ヘビロテ」、テレビで見る法廷イラストっぽい雰囲気の取引先のお局は「被告」、顔が濃い子は「インド」って呼んでる。しまいにゃ、男ウケがいい子は「ヤリマン」。
キョウ:ナースの世界はそんなもんじゃないから安心して。気に入らない新人の味噌汁に下剤入れて嫌がらせした挙げ句、彼女がトイレにこもりっきりなのを上司に「サボってる」なんていいつける猛者までいるから。
ジュン:でも一番怖いのは、イジワルの連携プレーっていうか、集団イジメだよね。お局同士が徒党を組んで、「あの娘には情報教えちゃダメ!」とか。
ナナ:私も入社したばっかの頃、やられたことある。女子チームから1人だけ飲み会に誘われないとか、誰かが代表でコンビニに買い出し行く時、私だけ買ってきてもらえないとか。
アキ:私もなぜか大年増のお局に嫌われて、その人がいる部署に用事で行くと、わざと名前を呼んでもらえず、「なんかこの子、用があるって~」とかいわれてる。
ジュン:何が気に入らなくて、そんなコトするんだろう?
キョウ:私なんて、日々、人様の陰湿バトルを盗み見ちゃあ、「やってる、やってる」って、味わう領域に入ってるからね。
一同:アンタが一番陰湿だ!
※週刊ポスト2012年2月17日号