2月1日にキャンプインしたプロ野球だが、今年はあの男の姿がない。昨年まで中日ドラゴンズを指揮し、8年間で4度のリーグ制覇を果たした落合博満前監督(58)だ。
「1月下旬まで、捕鯨発祥の地と言われる和歌山県太地町にある落合博満記念館で、信子夫人、福嗣夫妻の4人で悠々自適に過ごしていたそうです」(野球関係者)
秋田出身の落合前監督だが、自主トレで和歌山県太地町を訪れて以来、この地を気に入り、別荘代わりにみずからの記念館を建てた。監督時代も正月は毎年、この場所で過ごしていたという。かつて訪れたことのある客はこう語る。
「車で行く途中、記念館の看板に『落合博満来館中』の文字があったので、心を躍らせながら向かいました。入口で『入館料2千円』を目にしたときは、少し戸惑いましたが……。入館料を払い終え、20メートル先の記念館に足を踏み入れると……、受付に落合監督がいたんです」
三冠王を3回獲得した落合博満氏がみずから「いらっしゃいませ」とおじきする姿に、唖然としたという。
「私が入場した後も、高校球児のような人たちが入ってきたのですが、自動ドアが開くと、落合監督が『いらっしゃいませ』と言うもんだから、みんなビックリしていましたね」(同前)
今年の正月、落合博満記念館は大盛況だったという。
「その日は昼ぐらいに落合監督が出てきてからは、夕方5時の閉館までずっとサイン会ですよ。1日で100人は優に超えていたんじゃないでしょうかね。みんな著書を片手に並んでいました。昔はもっとしゃべる機会があったのですが……」(同前)
監督を辞めても落合氏の人気は健在のようだ。