国内

天皇陛下 大寒波でも被災者を気遣い節電を続けられている

 宮内庁は天皇陛下が2月11、12日に東大病院に入院され、心臓を取り巻く冠動脈の血流を見る造影検査を受けられることを発表した。

 陛下はちょうど1年前の昨年2月にも同病院で同様の検査を受けられているが、このときは動脈硬化や血管が狭くなる狭窄が見つかっている。

 そのため、この1年間、陛下は投薬治療の他に、1日の体調変化を確認する「24時間心電図」検査も受けてこられた。今回入院検査を受けられることになったのは、1月中旬、テニスや卓球といった運動負荷をかけた際に、部分的に血流が滞る「虚血性変化」が心電図で確認されたためだ。

 昨年11月にはマイコプラズマ菌による軽度な気管支炎のため、同病院に約3週間入院されたばかりの陛下。退院直後から公務を再開され、新年を迎えられてからも、1月だけですでに60件を超えるご公務を果たされるなど、これまでと変わらぬ過酷なスケジュールなのだ。それだけに、今回の異変には多くの国民が陛下のご体調を案じている。

 しかし、そんなご体調でありながら、陛下は常に国民のことを思われ、この大寒波の中でも節電を続けられているという。

「東日本大震災発生の直後から、その姿勢とお気持ちは、いまも変わられることがありません。とくに今年は日本海側の地域が豪雪になっていること、加えていまだに震災の被災者が、仮設住宅での生活を強いられ、水道が凍るとか暖房が効かないといった厳しい寒さに苦しまれていることに思いを馳せられています。陛下は、同じ立場、同じ気持ちでいたいというお考えをさらに強くされていらっしゃるのでしょう」(宮内庁関係者)

 昨年、震災発生直後の3月15日から、御所では両陛下のご意向で毎日最低2時間はブレーカーを落とす“自主停電”の措置が取られた。また、1日に2回、特定の地域が計画停電の対象となったときも、その地域と同じ時間、御所内も部分停電とした。

「夜ともなれば、御所内は真っ暗になるわけですが、両陛下は懐中電灯をお使いになっていました。食事についても節制を心掛けられ、無駄なガスや水道などを節約するよう、側近や職員らに伝えられました。

 さらに、両陛下はご自分たちのお食事を“一汁一菜”とするように大膳課に指示を出され、それを実行に移されたのです」(皇室関係者)

※女性セブン2012年2月23日号

関連記事

トピックス

2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
警視庁が押収した車両=9日、東京都江東区(時事通信フォト)
《”アルヴェル”が人気》盗難車のナンバープレート付け替えで整備会社の社長逮捕 違法な「ニコイチ」高級改造車を買い求める人たちの事情
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン