最近の若者はITに強い「デジタル・ネイティブ」だと考えられているが、ところがそうでもない。 作家・人材コンサルタントの常見陽平氏が「彼らは意外と使えてない」とその実態を紹介する。
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先日、ある大学の先生から面白い話を聞きました。「いまの学生はデジタルネイティブ世代と言われてますが、意外にITを使えないのですよ・・・」。
特徴的なのが、Googleの使い方です。よく、最近の若手社員や学生について「ググったけど見つかりませんでした・・・」と言い訳する人がいると言われています。私も実際、よく見かけました・・・。答えは考えないで探す、何でもググるというのが特徴です。
ちなみに、暴走族などに入る、非行に走るなどはグレると言います。ググるとグレるは明確に違うことも覚えておきましょう。やや余談でしたが、このGoogleの使い方が下手くそだと感じるのだとか。直球のキーワードを入れまくって検索するので、本当に知りたい情報にたどりつけないというわけですね。
例えば、フリーノミクスについて調べるようにしたところ、探しても見つからないという声が多数だったとか。初回無料、タダなど他のキーワードと絡めて検索すると良かったのに……。
検索が下手であることもあり、レポートなどでのコピペもバレやすくなっているようです。みんなが同じような記事や論文を検索するので、もうバレバレなんですよね。そして、それらの記事は先生も読んでいたりするわけですよ、とっくに。
私も何度かレポートのコピペを見破ったことがあります。その文章だけ明らかに完成度が違ったり、文体が違ったりしてわかってしまうわけですね。いくつかのキーワードで検索すると、その文章に辿りつくことも。
同じ課題を出しているので、何人もそれを使ってきたりすると、もうバレバレです。極めつけは、コピペの知り方をよく知らず、HTML形式で貼りつけ、それを変更せずに提出。フォントが違うのでコピペがバレバレ……。
もちろん、一部の学生はITツールをひと通り使いこなしています。それこそ、はやりのクラウドサービスを使いこなしていたり、大容量のUSBメモリにOSまで入れ、どこでも同じ作業ができるようにしている人も。
でも、そんなのは少数派です。最近の大学では、IT機器の使い方を学ぶ講義も充実してきています。あるいはゼミの先生に、IT関連のことでも相談してみるとよいですね。このままだと、情熱大陸ならぬ、情弱大陸になっちゃいますな。おあとがよろしいようで。