国内

若者はGoogle使えていない レポートのコピペがもうバレバレ

 最近の若者はITに強い「デジタル・ネイティブ」だと考えられているが、ところがそうでもない。 作家・人材コンサルタントの常見陽平氏が「彼らは意外と使えてない」とその実態を紹介する。

 * * *
 先日、ある大学の先生から面白い話を聞きました。「いまの学生はデジタルネイティブ世代と言われてますが、意外にITを使えないのですよ・・・」。
 
 特徴的なのが、Googleの使い方です。よく、最近の若手社員や学生について「ググったけど見つかりませんでした・・・」と言い訳する人がいると言われています。私も実際、よく見かけました・・・。答えは考えないで探す、何でもググるというのが特徴です。
 
 ちなみに、暴走族などに入る、非行に走るなどはグレると言います。ググるとグレるは明確に違うことも覚えておきましょう。やや余談でしたが、このGoogleの使い方が下手くそだと感じるのだとか。直球のキーワードを入れまくって検索するので、本当に知りたい情報にたどりつけないというわけですね。
 
 例えば、フリーノミクスについて調べるようにしたところ、探しても見つからないという声が多数だったとか。初回無料、タダなど他のキーワードと絡めて検索すると良かったのに……。
 
 検索が下手であることもあり、レポートなどでのコピペもバレやすくなっているようです。みんなが同じような記事や論文を検索するので、もうバレバレなんですよね。そして、それらの記事は先生も読んでいたりするわけですよ、とっくに。

 私も何度かレポートのコピペを見破ったことがあります。その文章だけ明らかに完成度が違ったり、文体が違ったりしてわかってしまうわけですね。いくつかのキーワードで検索すると、その文章に辿りつくことも。
 
 同じ課題を出しているので、何人もそれを使ってきたりすると、もうバレバレです。極めつけは、コピペの知り方をよく知らず、HTML形式で貼りつけ、それを変更せずに提出。フォントが違うのでコピペがバレバレ……。

 もちろん、一部の学生はITツールをひと通り使いこなしています。それこそ、はやりのクラウドサービスを使いこなしていたり、大容量のUSBメモリにOSまで入れ、どこでも同じ作業ができるようにしている人も。

 でも、そんなのは少数派です。最近の大学では、IT機器の使い方を学ぶ講義も充実してきています。あるいはゼミの先生に、IT関連のことでも相談してみるとよいですね。このままだと、情熱大陸ならぬ、情弱大陸になっちゃいますな。おあとがよろしいようで。

関連記事

トピックス

中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン