バレンタインデーの起源は3世紀。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は遠征する兵士の結婚を禁じていましたが、バレンタイン司祭がそれに逆らったため処刑された日にちなむ。チョコレートを贈る習慣は日本独自の文化で、OLたちはチョコに渾身の思いを託すのだが、うまくいくのはホンの一握りとか。OL5人が語り合いました。
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サエ(30歳・不動産):虚礼廃止ってことで、会社側は毎年、バレンタインのチョコ廃止っていうけど……。
ミチ(28歳・IT):いるんだよね~必ず。抜け駆けする奴が。
ナオ(26歳・医療)そうそう。せっかく、みんなで合同でチョコ用意しよっていってんのに、「私は私で用意します」っつーお局、必ずいるよね。
ユウ(27歳・通信):またさ、会社の年配層が、やたら喜ぶんだよね。たかが、チョコ1つで。
レナ(29歳・電機):「おっ、悪いね~」なんていいつつニヤケまくってるからね。だから、もうバレンタインデーは「敬老の日」みたいなもんでさ。
ミチ:去年なんて、部内のオジサン30人分の義理チョコが必要なのに、ゆとり世代の新人が「この予算じゃ20人分しか買えませんでしたー」なんてミスかましてくれちゃってさ。仕方ないから、チョコを包丁で切って30人分に分配したんだけど、オジサンたち、それでも「オウ、今年は手作りか」なんてホクホク顔だったからね。
レナ:ホント、呑気だよね。
※週刊ポスト2012年2月24日号