今年のプロ野球キャンプには姿を見せていない落合博満前中日監督だが、1月には和歌山県太地町にある『落合博満記念館』で受付をしていたところを目撃されている。はたして今後の落合氏は、どういう動きを見せるのだろうか?
「日刊スポーツと契約を結んでいますが、テレビのコメンテーターなどはやらないそうです。新聞は字数の問題さえあるとはいえ、自分の考えをしっかり伝えられる。テレビは時間も短いし、カットされる部分があまりにも多過ぎる。それを嫌っています」(プロ野球関係者)
これまでの資産もあるし、講演会活動などをすれば十分に食っていけるだけに、評論活動を積極的には行なわないようだ。
1998年の現役引退後、テレビ朝日の解説者を務め、『ニュースステーション』でキャンプレポートをしていたこともあったが、あまりの辛口評論には賛否両論があった。当時は選手としては、前人未到の三冠王3度の実績があったが、指導者としては未知数だった。しかし、監督としても成功した今、どんな解説をするのか。そして、世間が落合前監督の言うことにどう反応するのか、非常に興味深い。前出・野球関係者が語る。
「地上波中継はほぼ絶滅していますが、CSの放送では解説することもありえますよ。生中継だとカットされることもないので、これには落合前監督も乗り気だそうです。気になるのはギャラ。CSの放送は1本数万円のギャラといわれていますが、落合監督がしゃべるとなれば、数十倍は跳ね上がるのではないでしょうか」
徹底した合理主義者で、自分の意に沿わないことはしないというポリシーを持つ“オレ流”落合博満氏。もしかしたら今オフに、どこかの球団の監督に就任する可能性も十分にありえる。となれば、落合前監督は、また沈黙を守り通すだろう。
今年はファンにとっても、“神”の声を聞ける貴重な1年となるかもしれない。