昨年、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団に客演指揮者として招かれた佐渡裕氏や、2009年にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初優勝した辻井伸行氏、フィギュアスケートで活躍する浅田真央など、多くの日本人が世界で大活躍している。しかしスポーツや音楽、芸術よりマイナーかもしれないが、日本が圧倒的な強さを誇るのがボードゲームだ。
1977年に始まったオセロ世界選手権では、過去35回のうち日本人が25回優勝。2009年、2010年と2年連続優勝に輝いた高梨悠介氏は、雑誌のインタビューに「オタクっぽく思われるから周囲には(オセロ王者であることを)隠していた」と話す。もっと胸を張っていい。「オセロは日本が圧倒的な強さを誇っていて、世界大会で上位に進出するよりも、まず日本代表に選ばれることのほうが難しい」(日本オセロ連盟関係者)という。
また、オリンピックイヤーに開催されるモノポリー世界選手権でも、1988年、2000年と日本人選手が優勝を収めている。本家のアメリカとならんで最多優勝回数を誇る。ビリヤードの世界ナインボール選手権(男子)でも、過去20大会中日本人選手が3回優勝。日本のビリヤード人口は約80万人で、世界屈指の競技人口とされる。
※週刊ポスト2012年2月24日号