加齢とともに避けられない歯周病。歯と歯茎だけの問題だと考えがちだが「歯周病の炎症によって生じた毒素や歯周病菌そのものが、血液を介して体内を巡ると、全身疾患の引き金になる可能性も!」と警告を鳴らすのはクラジ歯科医院院長の倉治ななえさん。
なんと、心筋梗塞・動脈硬化を起こす可能性があるというのだ。
「歯周病菌には血液中の血小板を固める作用があり、動脈に血栓を作ります。そのため、心筋梗塞などの心疾患を引き起こしやすく、そのリスクは歯周病にかかっていない人の2~3.6倍にもなります」(倉治さん・以下「」内同)
また、「妊娠中に歯周病にかかると早産や、低体重児が産まれる確率が高まることも」あり、さらには「血糖値を下げるインスリンの働きを歯周病菌が出す毒素が阻害し、糖尿病を悪化させます」というから、歯だけの問題だと甘くみない方がよさそうだ。
※女性セブン2012年3月1日号