株式上場も話題となったフェイスブック。全世界でのユーザー数は8億人、日本だけでも1000万人以上だといわれているが、使い方を間違えるとトホホな事態に陥ることもある。
たとえば、学生時代の友人と交流、飲み会の連絡や就活、ビジネス面での情報収集…と、公私ともにフェイスブックを利用している人は多い。でも、なかには恋愛トラブルも…。
「なんとなく元カレを検索したらすぐに見つかって、友達申請して連絡を取り合うようになったんです。でも、あるときスマホからカフェでお茶していると書きこんだら、自分の位置情報(カーナビなどに使われるGPSと連動し、自分がいまいる場所を知らせる機能)が出てしまったんです。“ぼくも近くにいるから会わない?”と誘われて。実際に会う気はなかったのに。それ以来、しつこくデートに誘われて困ってます。夫にバレたら大変!」(44・主婦)
さらには「15年も前に別れた元ダンナから“ごぶさた!”というメッセージとともに友達申請がきて困った」(50才・会社員)という人も。共通の友人はいないはずだし、わざわざ検索をかけて連絡を寄こしたと思うと、微妙な心境だったという。マーケティングライターの牛窪恵さんはこう話す。
「“元カレの動向が知りたくて、つい友達検索をかけちゃうんです”という女性はかなりの割合でいます。友達をたどっていったら元カレが見つかったというケースも多いですね」
牛窪さん自身も、元カレを検索したことがある、と笑う。
プロフィール欄に“既婚”の文字を見つけて「なんだ、もう結婚してるんだ」とがっかりしたり、「まだ独身なんだ」と思い出にふけったり。相手の動向を探るだけならいいが、実際にはそうもいかないようで…。
「初恋の人と再会して結婚できました」(42才・会社員)というような純愛物語がある一方で、不倫もチラホラ。アメリカでは、離婚を申し立てる夫婦のうち、5組に1組がフェイスブックでの書きこみや交友関係を不倫の証拠としているのだという。
「長い間会っていなかった昔の友人や恋人との再会は感動的で、“これは運命なのかな”と思ってしまう人もいますが、『友達かも?』の表示はフェイスブックについている“機能”ですから(笑い)。一時的に盛り上がって冷静さを失うと、後々困ることにもなります」(牛窪さん)
※女性セブン2012年3月1日号