<天皇陛下18日手術>
2月12日、街ではこんな大見出しの号外が配られ、日本中に衝撃が走った。
天皇陛下は東大病院で昨年2月、検査を受けられ、このとき心臓の冠動脈に狭窄が見つかっている。そのためこの1年間、投薬治療の他に、1日の体調変化を確認する「24時間心電図」検査も受けてこられた。その結果、テニスや卓球といった運動負荷をかけた際に、部分的に血流が滞る「虚血性変化」が確認されたため、2月11日に同病院で再検査を受けられた。結果は、
「1年前に行った検査の所見と比較し検討した結果、冠動脈の狭窄がやや進行している部分があり、手術が必要と判断した」
というものだった。陛下がお体にメスを入れるのは、2003年1月の前立腺がん摘出手術以来、9年ぶりとなる。今回受けられるのは冠動脈のバイパス手術。
「この手術は、年間1万件ほど行われていて成功率は98%。高齢者の場合、合併症を引き起こすリスクは高くなりますが、この手術を受ける患者の10%が80才以上、50%が70才以上なので、陛下が特別高齢というわけではありません。高い成功率から考えても決して難しい手術ということではありません」(心臓血管研究所付属病院・矢嶋純二副院長)
今回、手術に踏み切られた背景には、“心臓の不安を解消して、今後も精力的に公務に励みたい”という陛下の強い思いがあるという。
「術後、順調に回復すれば、2週間程度で退院可能ということで、陛下は3月11日に東京・国立劇場で行われる東日本大震災1周年追悼式には、何としても出席したいというご意向のようです」(皇室記者)
※女性セブン2012年3月1日号