2月10日に突然の離婚を発表した賀来千香子(50)と宅麻伸(55)。「おしどり夫婦」といわれたふたりだったが、実は婚約時点ですでに離婚のきざしが見えていた。
1993年4月に婚約を発表。宅麻は賀来と暮らすため、マンションを購入した。一方、賀来も「結婚=温かい家庭」という宅麻の思いに応えるために、母から手料理を教わり、新居の家具を揃え始めた。
ところが、幸せの絶頂にあったふたりを思わぬ事態が襲った。挙式を目前に控えた1993年10月、元歌手で、当時地方局のラジオパーソナリティーをしていたA子さんが、「宅麻と8年間の交際中である」ことを雑誌で明かしたのだ。
「A子さんは宅麻さんが売れる前からの恋人で、賀来さんとは完全に二股でした。自分とつきあっているはずなのに、賀来さんと婚約し、そのうえ、何の説明もない宅麻さんを“誠意がない”と訴えたんです」(芸能関係者)
宅麻はその直後、会見を開き、「ぼくの不徳のいたすところ。でも、結婚を意識したのは賀来千香子たったひとり」と弁明を繰り返した。
その翌日には賀来も会見を開いた。決して宅麻を非難することなく、むしろ彼のたったひとりの味方となった。
「私は彼を信じます。彼をいちばんよく知っているのは私なんですから。同性として彼女の気持ちも理解できますが、“宅麻さんに誠意がなかった”といわれるのは納得できません」
溢れ出る涙。しかし、賀来はハンカチで目頭を押さえながら「悲しくて泣いているんじゃないですから」と答えた。
「賀来さんが会見を開くことじたい変ですよね。あのときの涙は、A子さんのことがショックなんじゃなくて、こんな会見をすることになった戸惑いの涙だったはずですよ」(賀来の知人)
婚約者の不貞を許し、夫婦生活をスタートさせることを決心した賀来。しかし、いま思えば、物わかりのいい妻、気まずい空気を気づかぬふりをする夫、予兆はすでに始まっていた。
※女性セブン2012年3月1日号