昨年まで2年連続で森三中がCMキャラクターをつとめた、スポーツ振興くじの「BIG(ビッグ)」(以下、BIG)。2010年のキャッツ・アイ編では「あそこまでかけ離れた体型だと、むしろツボ」という人も多かったし、2011年のプリンセス・プリンセス編では、オリジナル本人の岸谷香が「え? 私じゃないよね」といったエピソードを生むなど、印象の強いCMだった。
CMではキャラクターの印象が強すぎて「何のCMだったっけ?」となる人も少なくなかったという、このBIG。スポーツ振興くじのひとつで、サッカーJ1・J2の14試合を対象に、ホームチーム90分間での勝ち=「1」、引き分け・延長=「0」、負け=「2」を、コンピュータがランダムに選択するという投票方法をとるもの。1口300円で、14試合すべて的中すると1等、1試合はずれ=2等、2試合はずれ=3等、3試合はずれ=4等、4試合はずれ=5等で、1等の当選確率は約480万分の1。
当せん金の最高額は3億円だが、キャリーオーバー(当せん金を次回持ち越し)発生時は6億円。toto売場をはじめ、toto取扱いのコンビニやネットでも購入可能となっている。これまで6億円当せん者は、153名(2012年2月現在)。現在も59億5000万円のキャリーオーバー中なので、当せんすれば最高額6億円のチャンスがある。
3月のJリーグ開幕を前に、2月20日から今シーズンの発売が開始されるが、今年BIGのCMキャラクターとして、新たに登場したのは「BIGマン」という赤いマスクの男――BIGが好きで好きでたまらず、いつもBIGを買い続けているという。
「正体は謎」といった設定なのだが、マスクに隠れていても察しがついてしまうこの顔。
詳細なキャラクター情報を見ると、例えば「BIGマン足:昔はもっと長かったと本人は言うが、そんなことはあるまい。BIGのお店に急ぐときと、女性を追いかけるときは、速くなる」とか、「BIGマン目:自称、視力22。遠く離れたBIGのお店や美女を瞬時に見つけられる」など、この発言の独特な“テキトー”ぶりといえば、やはりアノ男である。
ダンディなルックスで俳優などではまじめな顔を見せるものの、バラエティでは“テキトー”キャラをいかんなく発揮し、本番中に寝るなどのエピソードも複数ある。その一方で関根勤が「尊敬する人」といい、雨上がり決死隊の宮迫博之は彼を「目標」とし、芸人だけでなく元ヤクルトスワローズ監督の古田敦也に「50すぎたら、こうなりたい」といわしめるなど、“テキトー”を極めたからこそ、多くの人から高評価されている。
「なんと!当たりたいなら買うしかない!」という、“そりゃあ、そうだろう”とツッコミたくなる今回のキャッチコピーも彼のキャラクターにハマっていて、今後「BIGマン」がどんな“テキトー”ぶりを展開するのか楽しみだ。