芸能

朝ドラ『カーネーション』 大河でも使うカメラで時代感表現

 3月3日放送分から、尾野真千子(30)から夏木マリ(59)へ。ドラマの“顔”が交代することで話題の、NHK連続テレビ小説『カーネーション』だが、ストーリー以外にも見どころがある。

 まずは、大迫力のだんじりだ。作中に繰り返し登場する大阪・岸和田のだんじり。このシーン、本物のだんじりと岸和田の住民250人が京都の撮影所に出向き、手抜きなしの全力疾走を繰り返して撮影したそう。「恐ろしいほどの迫力でした」(テレビ誌記者)

 メーカー名にも凝っているのも見どころだ。

「昭和初期のミシンはほとんどがSINGER製。ドラマに登場するのはそれをもじったStinger製になってます」と番組関係者。生まれて初めて足踏み式ミシンを体験した尾野は、「電動ならボタンを押すだけだけど、足踏みミシンはひと針ひと針が自分の足の動きで生まれていく」と感動した様子だったそう。

 そして、出演者が口を揃えて好きなシーンだと語っているのが食事のシーン。

 それもそのはず、水なす、えびと豆の煮物など、岸和田名物を使っての総菜はどれもおいしいようで、「カット」の声がかかってからも食べ続けているそう。時には、食べそびれた出演者から「それ、狙ってたのに!」という声も飛ぶとか。

 画面の色もちょっと違うのもポイント。ドラマの画質がややセピア色を帯びているのは、“プログレッシブカメラ”を使用しているためで、『坂の上の雲』や大河ドラマでも使われている。「懐かしくて温かい独特の空気感や生活感を表現できるため、時代感をより印象的に表現できるんです」(テレビ局関係者)

 撮影現場ではこんな裏話も。ある日、糸子役の尾野に娘役の3人(新山千春、川崎亜佐沙美、安田美沙子)がそれぞれプレゼントを用意することに。「全く打ち合わせをしなかったにもかかわらず、新山は額縁を、安田は思い出の写真を、川崎は自分で描いたカーネーションなどの絵を持参。額縁に写真と絵がぴたりと収まり、まるで本当の姉妹のように心がひとつだと、スタッフ一同驚いたそうです」(テレビ誌記者)

※女性セブン2012年3月1日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン