夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、通信メーカーに勤務のご主人(40歳・北海道出身)。奥様(36歳・山梨出身)とは新婚ホヤホヤです。
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直属の部長の自宅が2駅先で、帰りの電車が一緒だったりすると、「寄ってもいいかな?」とウチに来て、「お酒ある? 奥さん、つまみは簡単でいいですよ」そういって終電近くまで長居。女房からは「何とかしてよ!」といわれますが、上司ですしねぇ……。
「じゃあ、今度、部長が来たら、田舎のお母さんにメールして電話をもらうの」どうするのかなと思っていたら、山梨の母親からの電話に出た女房が突然、甲州弁でしゃべり出し、「そうズラ(そうだね)」を連発。途端に、ズラ疑惑の部長の表情がこわばり始めました。そんな部長をチラ見し、「そうズラ」を連発の女房。僕は部長の頭に目がいってしまうし、ホント冷や汗タラタラでした。
翌日、会社で部長に会うと、いつもと変わらない表情だったので一安心。でも女房は逆で、「また来るかもしれないの? でも大丈夫。今度こそ気にして来なくなるわ。宮崎出身の女友達を呼ぶの。宮崎弁では、はがゆいことを『はげらしい』っていうんだって」って、やめてくれ! さすがに部長も気付くから!
※週刊ポスト2012年3月2日号