『ジョークで読む国際政治』の著者でジャーナリストの名越健郎氏はジョークに対して非常に造詣が深い。そんな名越氏から大量破壊兵器にまつわるジョークを教えてもらった。
* * *
【あの世で、フセイン・イラク大統領、オサマ・ビンラディン、カダフィ・リビア大佐、金正日北朝鮮総書記が議論した】
フセイン大統領「私はアメリカに殺された」
ビンラディン「私もアメリカに殺された」
カダフィ大佐「私もアメリカの差し金で殺された」
金総書記「私はアメリカには殺されなかった。アメリカは大量破壊兵器を持つ国は攻撃しない」
【あの世で、オサマ・ビンラディンとカダフィ大佐が新参の金総書記を飲み会に誘った。金総書記が言った】
「もう少し待って宴会をしましょう。もうすぐムバラク大統領やカストロ議長、シリア、イランの同志も来るはずです」
2011年は米国の敵だったビンラディン、カダフィ大佐、金総書記の3人が一斉に退場した年。オバマ大統領の再選戦略に弾みがついた形だ。
※SAPIO2012年2月22日号