60代半ばを過ぎた芸能人が、20も年の離れた若い女性と結婚――そんなニュースに接するたびに、あぁ羨ましいなと思う読者諸氏よ。男をあきらめていないか。漫画家の蛭子能収氏(64)は、59歳の時に19歳年下の女性を射止めた。“冴えない親父”の代表格の蛭子氏になぜ春が訪れたか。蛭子氏が自己分析をする。
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モテたから結婚できたとも思えませんし、出会いも雑誌の誌上お見合い企画です。ただ、一ついえるのは、ひたすら女性主導を心掛けることでしょうか。
はじめからこうだったわけではありません。
例えば映画を2人で見にいくと、僕は開映30分前に中華料理屋に行って、パパっと食べて映画館に入っていた。でも付き合いはじめてしばらくして彼女がそれを嫌がっていたことを知りました。
女性は映画より食事が大事なんですね。だから映画を観終わって食事をするのが当然で、しかも映画の何倍も時間を掛けなきゃならない。あとで怒られました。
服装もよく言われますね。「その服、3日着てるでしょ!」と叱られる。下着なんて毎日換えないと間違いなく怒られます……当然なんですかねぇ。臭いに敏感なんです。
エッチも難しい問題です。最初は私もよかったんですが、最近元気がなくなってきました。といっても自分だけイクなんて自分勝手なSEXをしようものなら、すごく怒られます。
私には女房を喜ばせるだけの能力がないからいつ捨てられてもいい状況。でもね、年の差があると大変ですよ。60過ぎてモテても辛いだけじゃないかな(笑い)。
※週刊ポスト2012年3月2日号