ある日突然、最愛の人を奪われたら、その悲しみをどう乗り越えていけばいいのだろうか。東日本大震災からまもなく1年になる日本に、勇気と感動がつまった映画『ものすごくうるさくて、 ありえないほど近い』がハリウッドから届いた。主演女優はサンドラ・ブロック(47)。その彼女が映画の舞台裏と知られざる日本とのつながりを初めて明かした。
まもなく発生から1年になる東日本大震災――海外の人にも大きなショックを与え、レディー・ガガ(25)やジェーン・バーキン(65)などのように義援金を寄付したり、復興支援コンサートを行うスターも少なくなかった。そんななか、震災発生からわずか6日後の3月17日、サンドラは100万ドル(約8000万円)もの大金をアメリカの赤十字社を通じて寄付した。
「私自身、あのとき寄付できたことをうれしく思っているの。だって、映画の仕事が順調だからこそできるわけで、本当に幸運だと感じているのよ。お金は相応しい場所にこそ行くべきでしょう? 必要としている人のところに行くべきね。それに、そうしようとすることって、なんだかワクワクするじゃない。お金が全然違った形になって、誰かの役に立つわけだから」(サンドラ)
そこには、9.11の経験者であること、そしてこの映画に巡り合ったことも大きく関係しているが、彼女がそんなに素早く行動できたのにはもっとシンプルな理由があった。
「実は私の義理の兄の母が日本人なの。だからなのかな。あの出来事が起こったとき、自分の全然知らないどこかで起こっている出来事だとは思えなかった。ううん。世界も私たちも考えてみたらみんなつながってるじゃない。日本人もアメリカで同じようなことが起こったら間違いなく私と同じことをすると思うわ。形はいろいろ違ったとしてもね」(サンドラ)
※女性セブン2012年3月8日号