プロ野球は現在オープン戦真っ盛り。野球ファンにとっては贔屓チームの状態が気になるところだが、内情を知る番記者たちから上がってくる情報は、必ずしも良い情報ばかりではない。こちらは昨季Bクラスに沈んだ広島とオリックスの情報だ。野球に詳しい記者やジャーナリストが座談会を行なった。
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スポーツ紙デスクA:「セでは広島が一番評判いいみたいだけど……」
在阪スポーツ紙記者B:「前田健太、大竹寛の新婚組がいいし、ドラ1の野村祐輔も使える計算が立つ。先発は充実しています。心配は中継ぎ。昨年54試合を投げた今村猛の活躍が期待されています」
野球専門誌記者C:「でも、野村謙二郎監督は、調子がいいとすぐにああやって使い続ける癖があるのでコーチや選手は『すぐ潰れてしまう』とヒヤヒヤしている」
ベテランスポーツジャーナリストD:「監督の評判はあまりよくないんですよね。理由は今年、監督がキャンプに導入したハイテク映像通信システム。本球場と室内練習場やブルペンを結ぶだけでなく、沖縄にいながら日南の二軍もチェックできる。他球団のスコアラーは驚いていましたが、選手たちからは『監視カメラじゃないか』と大ブーイングなんです」
A:「これまで広島といえば、『地味すぎるのでマスコミからはノーマーク』が常識だった。でも去年、マエケンがキャンプに女性タレントを連れ込んだ件がすっぱ抜かれた。監督はきちんと目を光らせなきゃいけないと考えてるようですね」
D:「オリックスでもメディアとの問題が起きそうだね。原因は新入団の韓国で2度三冠王をとった李大浩(イ・デホ)。球団は体格(194cm、130kg)に見合うキングサイズベッドや、宿舎に韓国料理メニューを用意するVIP待遇で迎えたんだけど、問題は彼を取り巻く韓国メディア。岡田彰布監督は韓国メディアが大嫌いなんだってね」
B:「今年は投手の白嗟承(ペク・チャスン)も入団したため、韓国メディアのオリックスへの注目度が高い。でも彼らは遠慮を知らないから、報道陣用の食事を全部持っていってしまうし、立入禁止区域もお構いなしで入ってくる。
李承ヨプの時に懲りている岡田監督は、球団スタッフに厳命してハングル表記で『立入禁止』と書かせるなど徹底しています。李大浩本人が悪いわけじゃないけど、仮にスタメン落ちになったら、韓国メディアと岡田監督でバトルが起きかねませんよ」
※週刊ポスト2012年3月9日号