震災から1年が経とうとしているが、岩手、宮城、福島3県の沿岸市町村で発生した瓦礫の処分は、2月20日段階で2252万8000トン中117万6000トン――わずか5%しか完了していないのだ。
瓦礫が残るのは集積所だけではない。写真のように、かつての景勝地・岩手県の陸前高田市の『高田松原』では、7万本もの松がなぎ倒され、切り株だけが残っている。
倒れた松は薪にして京都の伝統行事『五山の送り火』で燃やされるはずだったが、京都市民からの反対の声があり、結局は陸前高田市で「迎え火」として燃やされた。
撮影■太田真三
※週刊ポスト2012年3月9日号