2月3日に創刊された『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。
「千葉県教育委員会職員の31歳女 性器のモロ出し画像アップし逮捕される」
「オセロ・松嶋尚美が幸せそうなブログがランキング上昇中」
「西濃運輸のツイッターがもう、見ててかわいそうになってくる」
など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。中でも今週、「もっともネット的」だったのが、「盛り上がる『若者の○○離れ』 今度は『若者のたばこ離れ』」という事件だ。この事件を中川氏はこう解説する。
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ネット上の話題で盛り上がるものの一つに「若者の○○離れ」というフレーズがあります。これは、何かの消費が落ち込んだ、という時の新聞記事等の見出しで使われたり、識者のコメントで登場したりするものです。なぜ盛り上がるかといいますと、消費低迷を若者のせいにしている!と怒りたくなるからですね。あとは「はいはい、またオレらが離れたのねwww」とあまりに定型句となっているこれら記事を揶揄したくなるからです。
このたび、山形新聞で「男女合わせた県内の喫煙率は20.6%で04年から8ポイント減少し、習慣的にたばこを吸っている人の約4割がやめたいと思っているようだ」という記事が出て、これが「若者のたばこ離れ」と騒がれました。
ネットではこれまでに若者が離れたものの一覧が存在しており、ザッと挙げますと以下のようなものがあります。
「新聞」「映画」「海外旅行」「ゲームセンター」「活字」「飲み会」「テレビ」
ここまではなんとなく予想できますが、どんどんおかしなことになっていきます。
「若者の寿司にわさび、おでんにからし離れ」「若者のかまぼこ離れ」「若者のメンズブラ離れ」「赤松の肉離れ」(広島カープの赤松真人が肉離れになったときに言われた)、「若者の献血離れ」
そして、私が最大級に「こりゃなんじゃ!」と思ったのが「若者の交通事故離れが深刻になっている」というネタです。若者の交通事故率が減少した、という実に良い話なのですが、これさえ「若者の交通事故離れ」と言ってしまうネットユーザーのセンス、けっこう好きです。
・若者の○○離れ一覧-『ニコニコ大百科』
http://bit.ly/AwGI0t
・若者の 「交通事故離れ」 が深刻化を極めている-『ニュー速VIPブログ』
http://bit.ly/yGPni7
※上記の記事全文は現在配信中の『メルマガNEWSポストセブン』5号で読めます。