国内

ペットが怪我をさせると飼い主に数百万円賠償請求の例も

 松嶋菜々子(38)・反町隆史(38)夫妻の飼い犬のドーベルマンが昨年5月、同じマンション内の住民女性を咬む“事件”が起きた。そのことで、住民一家が引っ越したため、その部屋の不動産仲介業者が反町・松嶋夫妻を訴えている。本来、払われるはずの賃料などがなくなってしまったという主張だ。このようなトラブルは決して他人事ではない。

 ペットを飼う世帯がいまや30%を超えるといわれる日本。しかしその一方で、無条件でペットを飼えるマンションは3%弱しか存在しないという。当然ペットとマンション契約を巡るトラブルは増えている。

 実際にはこんな裁判事例も存在する。

 1991年12月に横浜地裁で争われたのは、「ペット禁止」の管理規約のない分譲マンションが「ペットの飼育全面禁止」と規約を変更したことで、すでに犬を飼っていた人との間で起きたトラブルだった。規約の変更後も犬を手放せず飼い続けた飼い主はついに管理組合から訴えられてしまった。

 ペット裁判に詳しい行政書士の伊藤浩氏は、経緯をこう話す。

「この裁判では、マンション内での動物飼育は区分所有法6条にある“共同の利益に反する”として管理組合のいい分を全面的に認めました。被告は規約の変更にあたって、飼い犬を手放さなければならない自分の承諾が必要だと主張したのですが、通りませんでした。盲導犬や聴導犬ならいい分が通ったでしょうが、あくまでペットなので、ということでしょう」

 また同じマンション内でなくてもこんなトラブルも。1995年、東京地裁で争われた裁判は、閑静な住宅地で4匹の犬を飼っていた飼い主が向かいの共同住宅の持主と居住者から1098万円の損害賠償請求をされたケースだ。

「飼い主は充分なしつけを怠ったとして、居住者にそれぞれ30万円、所有者に別途32万円の賠償が認められました」(前出・伊藤氏)

 さらに飼い犬が人に危害を与える事件ではこんなケースも。

 2004年福岡県で、隣家の飼い犬が吠えるのをやめさせようとして隣家に侵入したところ、脚を咬まれ全治1か月以上の大怪我を負った際には、飼い主に175万円の賠償金の支払いが命じられた。また、2006年には熊本県で土佐犬に咬まれ、70代の女性が死亡した事件もある。伊藤氏は次のように説明する。

「咬んだり、飛びかかって怪我を負わせてしまうと、それは飼い主の不法行為責任となってしまい、原則として責任を負うことになります。治療費や休業損害、慰謝料など数百万円にのぼる賠償を負わされることもあります」

※女性セブン2012年3月15日号

関連記事

トピックス

約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
チェーン店ではない昔ながらのレトロな喫茶店は日本の若者だけでなくインバウンド客からも人気を集めている(写真提供/イメージマート)
インバウンド客が行列をつくる「レトロな喫茶店」 マスターが悩まされる支払いトラブル「ドルしかない」客に「コンビニでおろしてきて」と伝えても「十中八九、戻ってこない」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
事件は、琵琶湖からほど近い滋賀県長浜市の閑静な住宅街で起きた(時事通信フォト)
「死んじゃうんじゃないの、なんて冗談を…」裁判所事務官の“黄色い家”の冷凍庫から女性遺体 証言で浮かび上がった“奇妙な家族関係”《事件の端緒はある夫婦の遺書》
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン