電気料金引き上げや消費税アップの検討など、家計と暮らしを脅かすニュースが続く。これらに負けないためにも、まずすべきは家計の見直し。達人たちに節約ルールや知恵を聞いた。
ライターの野中ホルンさんは、次のように話す。
「スーパーで特売のプリンを見つけると買おうか迷いますが、“迷う=必要ではない”ので買いません。安くてもスーパーに寄るたびに買っていたらかなりの出費になるからです。その代わり、デパートに寄ったときに高級なプリンを買うようにするなど、好きなものに関してはストイックになりすぎずメリハリをつけています」
一方、節約アドバイザーの丸山晴美さんはこんなアドバイスを。
「ペットボトルの飲料は高くつくので基本的に買いません。ただ子供の粉ミルク用の水だけは毎日必要なので、Amazonの“定期おトク便”を利用しています。指定頻度で定期的に届き、通常価格より10%割引。どうしてもミネラルウオーターをという人は、こうしたサービスを利用してみては」
さらに、少人数の家族3 人でとんかつを揚げると実は損と指摘するのは著書に『食費革命』(三五館刊)などがある、フードジャーナリスト の松沢直樹さん。
「家計を支えるための食費の節約やパートによる収入の増加は落とし穴が潜んでいます。“節約=自宅で料理”というイメージが根強いですが、家族の人数によっては損することも。そのいい例がとんかつ。肉の他に卵や小麦粉も必要で、油も揚げ物をするとかなり使ってしまいます。他にも、筑前煮やカレーなどのたくさん食材が必要な料理は少人数家族では自宅で作るほうが高くなる場合も。
また、パートで陥りがちなのが交際費と食費の増加。多忙で外食が増えたり、パート仲間とのお茶代が発生して結局は損になってしまうことも。思い込みを捨て、ケースバイケースでチェックしてみましょう」
※女性セブン2012年3月15日号