大人力コラムニスト・石原壮一郎氏の「ニュースから学ぶ大人力」。今回は出会い系事件で裁判進行中の「木嶋佳苗被告から学ぶ、異性を引きつける極意」です。
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殺人など10の罪に問われて、さいたま地裁で裁判が続いている木嶋佳苗被告。本人は2件の詐欺は認めていますが、3件の殺人罪などほかの容疑は否認しています。真相はまだ明らかになっていないし、もちろん無罪の可能性もあります。
それはそれとして注目を集めているのが、被告人質問で木嶋被告が発した衝撃的な発言の数々。「女性として本来持っている機能が普通の女性よりも高い」「道具を使うセックスは邪道」などなど、裁判とは思えない色っぽさに満ちたフレーズに、法廷や傍聴席は微妙な雰囲気に包まれているとか。
そうした“木嶋語録”は、彼女のキャラクターを浮き彫りにするとともに、多くの人が抱いている「なぜ、あのタイプに、多くの男性が彼女に引きつけられたのか……」という疑問を解くヒントを与えてくれます。
木嶋被告的な発言で男性の心を揺さぶっているのは、木嶋被告だけではありません。男性としては、その手の発言を駆使する女性にコロッといかないように、あらためて自分を戒めたいところ。と同時に、もしかして木嶋被告的な発言にひそむ魔力を会得して女性に繰り出せば、ハートを揺さぶることができるかもしれません。あの木嶋被告から学ぶノウハウだけに、どんなタイプの男性が使っても効果がありそうな気もします。
まず学びたいのが、臆面もない自画自賛っぷり。デートクラブで「愛人契約」を結んでいた男性たちは、「今までした中であなたほどすごい女性はいない」と彼女をホメてくれたとか。前出の「女性として本来持っている機能が普通の女性よりも高い」という衝撃的なフレーズも、そう称賛する男性が多かったという話で飛び出しました。
そこまで自信たっぷりに言われると、「よっぽどすごいのかな」と興味をかきたてられます。機会があったら、憎からず思う女性の前で「たまに、あなたほどすごい男性はいないって言われるんだよね……」「自分じゃわかんないんだけど、男性として本来持っている機能が高いらしいんだよね……」と、さりげなく呟いてみましょう。たいていはスルーされるか鼻で笑われるかでしょうけど、興味を持ってくれる可能性も少しはあります。
あなたが既婚者で、口説いた女性に「だって、奥さんがいるじゃない」という理由で拒絶されても、ひるむ必要はありません。木嶋被告は、当時“本命”の恋人がいたのに、ほかの男性と付き合うことをどう考えていたのかと聞かれて、「私はほかの男性とセックスしても裏切りと感じるような価値観は持っていません」と答えました。「奥さんがいるじゃない」と言われたら、このセリフの「男性」を「女性」に変えて、堂々と言い放ちましょう。もしかしたら迫力に押されて、「じゃあ大丈夫ね」と思ってくれる……かも。
念のために申し上げておきますが、あくまでご自分の判断と責任においてお試しを。悲惨な展開になったとしても、「詐欺じゃないか!」と責めないでください。