ひとつの趣味に没頭したり、ときに妻をあ然とさせるおかしな言動を見せたり…。でも、彼らにだっていいぶんがあるはず。とはいえ、イタイところをつかれての弁解も男らしくない!? 著書に『あぶない科学実験』などを持つサイエンスライターの川口友万氏は、こんな開き直りを…。
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困ったものである。ダンナがどこにでもカツラを脱ぎ忘れるのだ。Aさんは嘆く。
「夜中、トイレットペーパーの替えを取ろうと手を伸ばしたら、ざわっと毛に指が触っちゃって、叫びましたよ!」
悲鳴も当然。でも、なぜトイレにカツラが?「うちのダンナ、トイレにはいるとき、必ず全部脱ぐんです」
全裸でトイレ。カツラも脱いだということらしい。Bさんのダンナは何でもにおいをかぐ。外でご飯を食べても皿に鼻を擦りつけるようにしてにおいを嗅ぐ。あんたは犬か、とBさん。
「エッチした後のティッシュも広げて、においを嗅ぐんですよ」
Cさんのダンナは鼻くそをほじる。鼻くそをほじることまで文句はいわない。しかしほじった鼻くそを部屋のなかにピンピン飛ばすのだ。文句をいったら、いきなり鼻くそを食べたという。ダンナは冗談のつもりのようだったが、Cさんは一生ダンナとはキスしないと心に決めた。
不潔! だらしない! 神経質! ダンナの許せない癖はこのいずれか、あるいはすべてに当てはまる。…面目ない。不潔でだらしなくて変なこだわりがあるのが男なのだ。子供だとあきらめて、叱り飛ばしていただいて結構です。
※女性セブン2012年3月15日号