3~4月は1年でもっとも引っ越し件数の多い時期ということもあり、トラブルも急増する。国民生活センターの清水碧里さんに話を聞いた。
「毎年、約2000件以上の引っ越しトラブルが発生し、なかでも、約束不履行、傷、紛失、見積もりに関するトラブルが上位に。運搬時にパソコンなど壊れやすいものは事前に伝え、傷や紛失がないかその場でチェックして、できるだけトラブル回避を心がけてください」。
主な引っ越しのトラブルは4つに大別される。
例えば、「約束の日に業者がこなくて、アパートの退出が1日遅れ、延滞料金まで支払った」「女性スタッフが作業してくれるプランを頼んだのに、来たのは男性だった」などの“約束不履行”。
また、「引っ越し後、荷物がなくなったが業者は渡したの一点張り。私の荷物はどこへ?」「段ボールがひとつ足りず、すぐに連絡したが、対応してもらえなかった…」といった“紛失”も少なくない。
更には、住居や運搬物に“傷”がつくケースも。「冷蔵庫などを、マットを敷いて運んでくれず、新居の床に目立つ傷がついてショック」「運搬後、パソコンが起動しなくなったのに、責任をとってもらえなかった」といった声が挙がっている。
そして、意外と多いのが最初の“見積もり”段階から派生するトラブル。「見積もり後にキャンセルしたら段ボールの引き取りを巡ってトラブルに」「見積もりをしてもらったのに、荷物が積みきらず、積みきらなかった分を仕方なく処分した」など、引っ越しにまつわるトラブルは後を絶たない。
※独立行政法人 国民生活センター、HPより引用
※女性セブン2012年3月15日号