電気料金の引き上げや消費税率アップの検討など、市民生活を脅かすようなニュースが続いているが、そこで重要となるのが家庭での節約術だ。また、主婦ともなれば「へそくり」なんていう方法での節約もある。そこで韓流大好きな女性セブンの記者(51才、既婚、2人の子供あり)が、へそくりを実践してみた。
* * *
わが家の家計は夫が仕切っているので、私は銀行の口座から必要な分の金額をおろしながら、何も考えずに毎月使い切っていた。仕事で帰りが遅くなると、つい市販のお総菜を買うし、娘が『AKB48』のDVDが欲しいといえば買ってやり、塾や習い事の費用も何も考えずに出していた。
ところが先日、韓流好きの友人たちとソウルへ行こうという話が持ち上がり、自分が自由に使えるお金がないということに気づいて、へそくりを貯めることを思いついた。
そのためには節約してお金を残さなきゃと、スーパーへ行く回数を減らし、買い物も控えるようにした。息子や娘が何か欲しいといい出したら、「お父さんに聞いてみたら?」となにげに水を向けた。父親は子供たちにねだられると弱いものだ。
するとその月、3万円が余った。口座に残したままだと、使ってしまう可能性があるので、現金を引き出して手元におくことに。問題は隠し場所だ。誰にも気づかれず、しかも自分も忘れない場所。家の隅々に頭を巡らしたら、ある箱に行き着いた。
それは、数珠の箱。お葬式があったとしても夫が私の箱を開けることはないし、うっかり捨てることもない。格好の場所を見つけたと内心ニヤリ…。私は1万円札を銀行の封筒に入れ、日付と金額を記入して箱の中にそっとしまった。たった3枚の1万円札でも妙に満足感があり、気持ちがワクワクした。そして、これから貯めるぞ!と本気で思えた。
その後もお札の枚数が増えるのに気をよくして、息子のママ友とのランチでへそくり自慢をした。Sさんは生理用品を入れる紙袋の中に隠しているという。
「ポーチに入れて袋の中にしまっているわ。うちは子供も男ばかりだから禁断の場所よね」と、Sさん。
結婚からずっとこの方法でへそくりをしていて、10万~20万円くらい貯まると洋服やバッグを買ったり、エステに行ったりして贅沢気分を味わうために使うのだとか。
Yさんは「オーソドックスだけど、たんすの中よ」自分の下着を入れている引き出しの奥底にしまっているというが、やはり自分しか触れない場所が適しているようだ。
「余分なお金ができたらしているだけだから、そんなにたくさんは貯まらないけど、ここ7~8年で100万円くらいかな。10万円になったら自分名義の通帳に移しているのよ。家の中に置くのは10万円以下にしとくほうが安心ね」
※女性セブン2012年3月15日号