女子アナの世界には、膳場貴子(元NHK)と馬場典子(日本テレビ)が高校(女子学院高等学校)の同級生だったり、久保純子と木佐彩子が「同じ学習塾」という関係で中学時代から親友だったりと、様々な「同期関係」が存在する。
しかしちょっと変則的な「ライバル関係」が、元フジテレビの菊間千乃とテレビ朝日の下平さやかの2人。この2人、早稲田大学法学部で、かつて早大総長を務めた奥島孝康教授(当時)の商法ゼミにともに在籍していた。当時を知る早大OBの話。
「ひとつのゼミから2名も局アナが出たという話で、大学中が盛り上がった。それ以来、マスコミ志望者はこぞって奥島ゼミを目指すようになったほど。当時の法学部では、下平のほうがアイドル的な人気でいつも男子学生が群がっていた。どちらかといえば、菊間は地味な存在に見えました。真偽は定かじゃないけど、周りは“2人は犬猿の仲だ”と噂していた」
長らくテレ朝のエースアナの座にいた下平だが、一昨年、巨人軍の長野久義との熱愛が写真誌に報じられてからというもの、テレビへの登場が激減している。
一方、菊間は2005年に未成年のタレントと飲酒していたことが発覚し、無期限謹慎処分を受けた。それを機に、2007年末をもってフジテレビを退社。猛勉強の末、司法試験に合格し弁護士としてデビューしたことは記憶に新しい。
「30歳引退」が当然のようにいわれる女子アナ界で、いち早く転職しキャリアアップを図った菊間に、今のところは勢いがありそうだ。
※週刊ポスト2012年3月16日号