ハイブリッド車・電気自動車・低燃費ガソリン車が競い合うエコカー市場だが、節約アドバイザーの和田由貴さんはエコカーの魅力について次のように話す。
「エコカーはタイプで特性がある。たとえば、送迎や近所の買い物で使う人は電気自動車(EV)、渋滞の多い道路や繁華街で運転する人はハイブリッド車 (HV)、渋滞の少ない郊外や高速を走る人は低燃費ガソリン車と、ライフスタイルで使い分けたい。ただしEVやHVはまだ高価なのが難。価格が手頃で燃費もいい次世代ガソリン車が、現在は家計には最もやさしいといえそう」
そのエコカーだが、終了予定だったエコカー減税の延長と補助金復活が決定したことにより、いまなお安く購入できる。実質いくらで買えるのだろうか。
今回選んだ6車種の大半は購入時の自動車取得税と自動車重量税が免税になるばかりか、1年後の自動車税や3年後車検時の自動車重量税が半額になる車も多い。
電気自動車はクリーンエネルギー自動車等導入促進対策補助金が延長されれば70万円以上の補助が利用でき、三菱自動車広報によると「さらに都や県、市区町村の補助がある地域もあります」という。
実質初期費用や燃費を参考に、お買い得度を見極めよう。
【三菱『i-MiEV』(Mグレード)】
1回の充電で走る距離:120km
分類:電気自動車
車両本体価格=260万円(税込)
減税分&補助金=7万8200円+72万円
税金保険含む実質初期費用:約191.1万円(諸経費除く)
エコカー減税100%で自動車取得税と自動車重量税が0円。政府補助金は上限72万円。
【日産『リーフ』(Gグレード)】
1回の充電で走る距離:200km
分類:電気自動車
車両本体価格=406万350円(税込)
減税分&補助金=20万4000円+78万円
税金保険含む実質初期費用:約334.5万円(諸経費除く)
エコカー減税100%で自動車取得税と自動車重量税が0円。補助金は政府補助金上限78万円。
【ダイハツ『ミラ イース』(Xグレード)】
燃費:30.0km/l
分類:軽自動車
車両本体価格=99万5000円(税込)
減税分&補助金=3万3000円+7万円
税金保険含む実質初期費用:約95.6万円(諸経費除く)
エコカー減税100%で自動車取得税と自動車重量税0円に。エコカー補助金は軽の7万円。
【マツダ『デミオ 13-SKYACTIV』】
燃費:25.0km/l
分類:超低燃費車
車両本体価格=140万円(税込)
減税分&補助金=8万2500円+10万円
税金保険含む実質初期費用:約136.4万円(諸経費除く)
エコカー減税100%で自動車取得税と自動車重量税が免税。エコカー補助金は10万円。
【ホンダ『N BOX』(GLパッケージ)】
燃費:22.2km/l
分類:軽自動車
車両本体価格=134万円(税込)
減税分&補助金=2万3800円+7万円
税金保険含む実質初期費用:約132.5万円(諸経費除く)
エコカー減税50%で自動車取得税と同重量税が2万3800円軽減。補助金は軽の7万円。
【トヨタ『アクア』(Sグレード)】
燃費:35.4km/l
分類:ハイブリッド車
車両本体価格=179万円(税込)
減税分&補助金=10万1700円+10万円
税金保険含む実質初期費用:約175.4万円(諸経費除く)
エコカー減税100%で自動車取得税と自動車重量税が0円に。エコカー補助金は10万円。
※女性セブン2012年3月22日号