投資情報会社フィスコでアナリストとして活躍し、現在は同社の情報配信部部長を務める中村孝也氏が、これから「上がる株」として注目しているのは「ディップ」(東証マザーズ・2379)だという。以下、中村氏の解説だ。
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人材派遣など求人情報の事業環境好転を背景に、インターネットで「はたらこねっと」など求人情報の提供を手掛けるディップの業績が追い風に乗っている。
アルバイト求人サイト「バイトルドットコム」や看護師転職サイト「ナースではたらこ」などが好調に推移。その結果、2012年2月期の第3四半期累計決算は売上高が前年同期比22.5%増の83億6200万円、前年同期は1億7700万円の赤字だった営業利益は3億4700万円の黒字転換となった。
通期予想は、売上高115億円(前期比20.7%増)、営業利益6億円(同2.8倍)の計画を据え置いている。2013年2月期も前半は前年同期のハードルが低いため高い増益率が続くと思われる。
業績急回復により株価見直し機運が高まり、すでに昨年12月半ばと今年1月末に相次いで直近高値を更新しているが、まだ直近安値から2倍にもなっていない。比較的長期間の株価上昇局面に入ったと想定されるため、今後、3段目にして一番大きい上昇波動が到来するのではないか。
※マネーポスト2012年春号