イクラの抽出液を配合した美容液に、キャビア、純金など、贅を尽くしたシートマスク。高麗人参をまるごと使ったクリームに、マッコリ由来の化粧水…。
空前の韓流ブームにのって日本に上陸した韓流コスメの数々。なかでも昨年は、生き物系コスメの「かたつむり」が大ブレイクした。粘液に含まれる成分が肌にうるおいを与え、ダメージを修復すると、いまやその人気は定番に。
そしていま、新たに注目を集めているのが「毒コスメ」だ。まずは「蛇毒」。韓国・美容ジャーナリストの上田祥子さんがこう説明する。
「もともと蛇毒コスメに使われている蛇毒とは、スイスで開発されたシンエイクという成分。これは蛇毒に類似した構造を持つペプチドの一種で、“塗るボトックス”といわれています。表情筋を弛緩させる作用があって、それによってしわが改善されるなどのアンチエイジング効果があります」
そして人気急上昇中なのが「蜂毒」だ。ミツバチの毒は、古代エジプトやギリシャでも薬として使われており、韓国でも古くから皮膚炎やリウマチ性関節炎などの抗炎症剤として民間療法で活用されてきた。その効果は…。
「肌を正常に保って、炎症を抑え、ニキビなどを改善していくという作用があります。同時に、コラーゲンを生成し、拮抗力や肌のバリア機能を高めていくという作用もあるんですよ」(前出・上田さん)
矢口真里(29才)は最近蛇毒パックを愛用しているといい、石川梨華(27才)は蜂毒パックを韓国のお土産に選んだという。いずれも日本未発売のものだが、効果は上々とのこと。
※女性セブン2012年3月22日号