3月30日にプロ野球のペナントレースが開幕するが、今季は40歳オーバーの選手が17人と史上最多となった。10年前には一軍に出場した40歳オーバー選手は4人だけだったことを考えると、その増加は顕著といえる。中でも注目の一人が、阪神の金本知憲(43歳)だ。
連続フルイニング出場1492試合、連続イニング出場1万3686イニングの世界記録をはじめ、連続4番先発出場880試合、連続無併殺打1002打席などの日本記録を持つ“鉄人”。
昨年、14年間かけて続けてきた連続試合出場記録が1766試合(歴代2位)でストップ。最後は一塁ランナーの盗塁死を打席で見守るという予想外の結末だったが、「これで良かった」と重圧から解放されたことを笑顔で喜んだ。その後も右肩に爆弾を抱えながら一軍での出場は続けた。
オフには鹿児島県の最福寺で護摩行をするのが恒例。ストイックな筋力トレーニングに励み、体脂肪率は常に8%前後をキープするなど、コンディション維持には余念がない。昨年は出場試合数、打率、本塁打、打点とも阪神のレギュラー定着後最低をマーク。右肩のケガも復調し、再起をかけたシーズンが始まる。
※週刊ポスト2012年3月23日号