沖縄県那覇市から車で約30分ほど走った先に、真っ白な砂浜とできたばかりのヨットハーバーを見下ろす瀟洒なマンションが建っている。この一室が、香椎由宇(25才)と愛息(1才)が現在暮らしている自宅だ。しかし、そこに夫・オダギリジョー(36才)がいることはほとんどなかった。
この長男が生まれたのは昨年2月。その際、オダギリはその年の6月まで、8か月にも及ぶ日中韓の合作映画『マイウェイ 12000キロの真実』の撮影中だった。そして、約1か月後、東日本大震災が発生する。
「震災のとき、オダギリさんはちょうど日本に仕事で帰ってきていたんです。でも震災から5日後には、撮影があるからと、韓国へと戻ったんです。さすがに香椎さんも呆気にとられてましたね。余震は続くし、原発のトラブルは起きるしというあの大混乱の中、自分と赤ちゃんを置いてさっさと日本を離れてしまったわけですから。彼が仕事人間だということは充分わかって結婚したつもりだったけど、このときは彼女も疑問を感じたようです。でも逆に、それが“この子を守るのは自分しかいない”と、彼女を奮い立たせたんだと思います」(香椎の知人)
連日、ニュースでは食品から検出される放射性物質の数値が報道されていたこと、香椎は決断を下したのだという。
「すると香椎さんは沖縄に飛んで、あっという間にマンションを見つけて購入したんです。震災から2か月ほどで引っ越しましたよ」(前出・知人)
香椎の所属事務所に話を聞くと、「沖縄で子育てをすることは結婚したときから夫婦で考えていたこと。少なくともオダギリさんの撮影がある間は、彼女も子供も東京に戻ってきて、一緒に過ごします」との説明だったが、前出の知人はこういう。
「引っ越しの理由は放射能ですよ。都内にはご両親もいて、子育てを手伝ってもらうという意味では東京にいたほうが楽なんですから。震災後に沖縄移住を考え、即実行したんです。オダギリさんが東京にいるときは、東京に来ることもあるかもしれませんが、子供のことを第一に考えていますから、沖縄中心の生活でしょうね」
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号