首都圏で起きた連続不審死事件で、男性3人の殺人罪などに問われ、3月12日、検察から「死刑」を求刑された木嶋佳苗被告(37才)。男性たちに貢がせた約1億円という額もさることながら、圧倒的に注目を集めたのは、とても婚活詐欺などできそうにないその容姿だった。
法廷に立った木嶋被告は、殺人については容疑を完全に否認し、事件当時の状況などについては「わかりません」「違います」と繰り返した。だが、彼女は、セックスの話題になるとなぜか雄弁になり、その証言内容は、公判を重ねるごとに、より過激なものになっていった。
例えば3月6日の公判。20代の男性裁判員に、セックスの見返りにお金を貰うようになったきっかけについて質問された木嶋被告は、次々にこう述べた。
「19才で愛人契約を結んだことです。私は一般の女性とは違う。これはセックスのことです」
「私のセックスで癒しと活力を与えることができると思った」
「セックスでお金を貰うことが正当な報酬と理解していた」
「いろいろな性の研究をして、性の奥義を極めたいと思うようになった」
涼しい顔で淡々と語る木嶋被告。公判を傍聴し続けているコラムニストの北原みのりさんがいう。
「それが鈴が鳴るようなきれいなソプラノ声なんです。被告席に座っているときも、顎をひいた美しい姿勢で、優雅な手つきでメモをとっている。休廷中には弁護士と楽しそうに談笑したり、拘置所職員と何かを話していたり。時には拘置所職員が“お付きの人”に見えてしまう」
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号