3月9日、6月に行われる、香川照之(46才)の九代目市川中車襲名披露興行の演目が『小栗栖の長兵衛』となることが発表された。この演目は初演から澤瀉屋の中心人物が務めてきた、一門にとって縁の深い作品だが、この襲名披露を巡って思わぬ声があがっている。
「この演目は、歌舞伎の中では新歌舞伎に位置するもので現代劇なんです。歌舞伎の“歌舞”がない、つまり踊りと歌がない単なる劇ということです。これなら“歌舞伎の経験のない香川くんでもできるだろう”ということみたいですが、襲名披露でこの演目というのは聞いたことがありません」(梨園関係者)
さらに、香川は昨年9月に歌舞伎入りを発表してから、ほとんど歌舞伎の稽古をしていないというから、なおさら批判の声は増すばかりだが、本来後ろ盾となるはずの父・市川猿之助(72才)との仲もしっくりいっていないようだ。香川の家を飛び出し、今年1月から都内のマンションでひとり暮らしを始めた猿之助。
「そのマンションまでは車で10分ほどなんですが、香川さんは猿之助さんのところには、ほとんど行っていないようですよ。一度、“お父さん、お父さん”となりすぎて、猿之助さんにいやがられてしまったために、いまは気持ちを抑えているといった状況で、微妙な距離があるみたいですね」(別の梨園関係者)
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号