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大津波で家ごと流された女性 電車に家が引っかかり命助かる

 東日本大震災から1年が経過したが、これからも大地震が発生する恐れはある。いかにして対処すればいいのか。その時の鉄則の一つが「最後まで諦めるな。逃げ遅れたら、とにかく建物の上へ」だ。

 津波によって多くの家屋が流されていったが、逃げ遅れて家屋にいたままにもかかわらず助かった人も少なくなかった。

「大丈夫だろうと思って避難せずにいたら、海の方で車が何台も津波に押し流されているのが見えたんです。もう間に合わないって思ったら、近くの家に住むおばさんが、“こっちへ来な!”って中に入れてくれたんです。いわれるまま、急いで2階へ上がりました」

 仙台市に住むこの20代の女性が避難したのは、普通の2階建ての一軒家だった。激しい津波の力で「バキバキ」という轟音とともに家は大きく傾いた。

「1階部分が津波で壊れちゃって、2階ごと流されちゃったんです。部屋の中はグラグラ揺れて、おばちゃんと抱き合って、もうダメかと思ったんですけど、“ガン!”って音がして止まったんです」

 幸運にも2階部分が電車に引っかかったという。窓から電車を伝って、逃げることができたそうだ。津波にのまれたらもう命はない。諦めず、とにかく上へ上へ!

※女性セブン2012年3月29日・4月5日号

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