「大人気の『リラックマ』や『カピバラさん』の限定商品の発売日には、開店前に100人以上が並ぶこともあります。女性ファンが多いイメージがあるかもしれませんが、列の約半分を男性が占めるときもあるんですよ」
そう話すのは、さまざまなキャラクターショップが集合する、『東京キャラクターストリート』を運営する東京ステーション開発営業部の宮本百合子さん。2008年3月のオープン時は15店舗だったのが、今月16日で合計21店舗になるという。
「このストリートには、『ラスカル』や『スヌーピー』といった定番から、いわゆるキモカワ系の『こびとづかん』といった不思議な魅力のキャラクターまで揃っています。親子3代で、キャラクターを教え合いながら楽しんでいる姿も見られますよ」(宮本さん)
最近のキャラクター人気事情を、商品ジャーナリストの北村森さんは次のように語る。
「キャラクターの中でも、年々需要が伸びているのはほのぼのとしたキャラクター。それらに共通しているのは、どこか抜けていてツッコミがいがある、“脇の甘さ”です。作者が意図していなかったかわいらしさが、人気の秘密です」
キャラクターがブームになり始めたきっかけは、2004年に発売されたみうらじゅん氏の『ゆるキャラ大図鑑』(扶桑社刊)といえるだろう。その後、2006年には『ひこにゃん』が、愛くるしい容姿としぐさから爆発的にヒットし、ご当地キャラの火付け役に。さらに、2010年から開催されている『タウンページ協賛ゆるキャラRグランプリ2011』では激しいバトルが繰り広げられ、『くまモン』という新たなスターを生み出した。
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号