与党・民主党ばかりか野党・自民党まで消費税増税で足並みを揃えつつある。そんな中、石原慎太郎・東京都知事らと新党構想を打ち出した亀井静香・国民新党代表に増税をめぐる政局について聞いた。
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消費増税法案は成立しないよ。自民党が「話し合い解散」を条件に賛成するなんてあり得ない、消費増税に賛成して選挙したら負けるのが目に見えているんだから。民主党内の反増税派もどんどん増えている。
この前、岡田(克也)副総理が来たから、「法案を提出したら野田(佳彦首相)と地獄に落ちるぞ。同行2人で死出の旅に出るんだな」っていってやった。去年(10~11月)の為替介入で安住財務相が10兆円をドブに捨てただろ。消費税5%分なんてその程度だよ。そのために庶民を苦しめるなんて、小泉政権以上の弱者切り捨てだ。民主党の幹部たちは真面目だけど、間違った理論に囚われて突っ走っている。「連合赤軍」と同じなんだ。
財務省に騙されてるんだよ。俺は勝(栄二郎・事務次官)に面と向かって、「幕末の勝は国を救ったが、平成の勝は国を滅ぼす」といったんだ。
昨日(3月13日)は総理と会ったからいったんだよ。「あんたな、桜の咲く頃には永田町の景色はガラッと変わるぞ」と。新党ができるからさ。「そうしたら民主党からもこっちに来るぞ。ポン引きなんてする必要ない」といったら、黙って酒を飲んでいたな。
大阪の橋下、愛知の大村、東京の石原と、地方の力が確実に国政を変えつつある。そこに中央の我々が加わるんだ。もちろん、小沢一郎も国家にとって必要な人材だ。
秋までには確実に選挙になるが、民主は100議席そこそこ、自民も140~150にしかならないだろう。俺の構想する新勢力は、それ以上は取る。そうしたら第一党だから、新党の党首が次の総理ということになるだろう。
※週刊ポスト2012年3月30日号