“ゆるい”雰囲気が魅力で肩の力が抜けた“大人かわいい”女性たちに注目が集まっている。少し前には松田聖子(50才)という、仕事も育児も頑張りつつ何才になってもキレイなわかりやすいアイコンの登場に始まり、アンチエイジング化粧品やエステ、プチ整形など「手間ひまかければ若さをキープできる」という考えが浸透し、ここ数年は川島なお美(51才)や冨田リカ(50才)に代表されるような「艶魔女」がブームになっていた。
しかし、誰もが彼女たちを目指せるというわけではない。お金をかけ、たゆまぬ努力をした結果、手にはいる美しさと若さなのだ。さらに、男性からはこんな意見も…。
「ストイックに美しさを追求している女性は、男からみると近づきがたい存在で、ちょっと敬遠してしまいます」(40代会社員)
そして、徐々に台頭してきたのが、大人女子だった。 ファッションジャーナリストの宮田理江さんはいう。
「ハリウッドスターでいうなら、パーフェクトでセクシーなニコール・キッドマン的な存在ではなく、くしゃっと笑ってもかわいいキャメロン・ディアス的な存在ですね」
また、同年代の女性たちと若さや美しさを競うことに疲れてきたのも、大人女子が増えた一因かもしれない。
マーケティングライターの牛窪恵さんがいう。
「モテを意識して競争するのをおりた女性たちの間で流行っているのが“大人女子会”です。競うよりも同性同士で仲良くつるもうよ、という空気になってきています。いくらおしゃれしてもダンナは関心が低いし、仕事や子供の教育では競争も多くて不安が尽きない。“かわいい”というキーワードでつながることで安心を得ているんです」
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号