国際情報

中国で提案の「南京大虐殺否定罪」に政府は抗議すべきとの声

 法治なき一党独裁国家の正体見たり。やれるもんなら、河村たかし・名古屋市長(63)を逮捕すればいい。

 同氏が「南京事件はなかったんじゃないか」と発言したことで“南京問題”がまた日中の懸案になりつつあるなか、中国全国人民代表大会で、江蘇省代表が「南京大虐殺否定罪」の制定を呼び掛ける提案を行なった。

 内容は、中国内で南京大虐殺を否定した場合、刑事罰を科すもの。提案には30人以上の代表の署名が必要だが、36人が署名したという。提案の狙いを、日中の歴史問題に詳しいジャーナリストの水間政憲氏はこう分析する。

「河村市長や石原慎太郎・東京都知事などを威嚇するのが目的で、現段階では法案化できるとは思っていないはず。ただし、万が一、法案化された場合には、河村氏が中国に入国した際に拘束され罪に問われる可能性も出てくる。日本政府は厳重に抗議すべきです」

※週刊ポスト2012年3月30日号

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