経済見通しをふまえたうえで先読み資産防衛術を紹介するマネーポストの好評連載「森永卓郎のサバイバル資産防衛術」。今回は森永卓郎氏が注目する「食べ物系」の株主優待銘柄を紹介する。
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外食・食品業界など食べ物系では、まずは「手作り居酒屋甘太郎」などを展開するコロワイド。約30万円を投じて単元株(500株)を保有すれば、年間で4万円分の優待食事券がもらえるので、13%を超える優待利回りとなっています。ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスも、年間1000円分の優待食事券がゲットできるので、ファンにはいいでしょうね。
さらに、長崎ちゃんぽん専門店などを展開するリンガーハットも注目です。ここも食事優待券がもらえますが、一番のお勧めは、それを同社がチェーン展開するとんかつ専門店「とんかつ浜勝」で使う手です。ここは漬物、キャベツ、みそ汁、ご飯が食べ放題。しかも、豚肉の質も凄くいいので、満足度が高いんですよ。
それから、吉野家ホールディングスと日本マクドナルドホールディングスは、どちらも外食系では株主優待のおいしい王道銘柄です。特に、マクドナルドの無料引換券はテキサスバーガー、ラスベガスバーガーなど期間限定品のセットでも使えるのでありがたいですね。
ただし、外食系の優待食事券は、金券ショップで売れたとしても換金率は低いので、自分がよく利用する自ら使えるものを優先することが基本です。
食品業界でのお勧めは、日清食品ホールディングスとカゴメ。どちらも自社グループ商品詰め合わせセットがもらえます。そうしたセットは金額的に大したものではなく、利回りも高くはありませんが、とにかく大きな箱に入って届くので、妙に利益実感が味わえるんですよ。
(連載「森永卓郎のサバイバル資産防衛術」より抜粋)
※マネーポスト2012年春号