天皇皇后両陛下が追悼式に出席された3月11日、皇太子ご夫妻もまた、東宮御所で被災者に黙祷を捧げられていたという。
手術したばかりの陛下を案じられながらの一日であっただろうが、実はこのところ、雅子さまにある変化が起こり、周囲が心配しているのだという。3月9日、学習院初等科近くの日本料理店で愛子さまのクラスの保護者による食事会が行われた。しかし、そこに雅子さまのお姿はなかった。
「当初は雅子さまも参加されるご予定でしたが、当日になって欠席ということになりました」(学習院関係者)
さらに3月3日と10日に予定されていた愛子さまのスケートも直前にキャンセル。それだけではなく、毎年恒例となっていた3月下旬の長野・奥志賀高原への家族スキー旅行もキャンセルなさっている。
さらにご公務も1月2日の新年一般参賀でお出ましになられて以来、皇太子さまのお誕生日行事以外、東宮御所内も含めて一切の公務をされていない。これは例年に比べてもはるかに少ない。
「昨年は同時期までに、御所内とはいえ、ご進講、ご会釈など5件の公務をされていました。また一昨年は阪神・淡路大震災15周年追悼式典に出席されるなど地方公務を含む10件以上の公務を果たされていました。それを鑑みるとなぜ今年は、と首を傾げざるを得ません」(皇室記者)
2010年3月に愛子さまへの“いじめ問題”が発覚して以来、雅子さまはどれほど批判的な声があがろうと同伴登校を続けられ、平穏な学校生活を取り戻すことに腐心されてきた。だが今年1月からは、愛子さまがおひとりで登校される日が続き、ようやく自立への道を歩み始められた。登校に同伴されなくなってからの雅子さまは、御所内でどんな生活を送られているのかというと…、
「ご家族で朝食を取られ、愛子さまを見送られた後、赤坂御用地内を散策されるか、私室にこもられ、新聞や書物に目を通されているそうです。皇太子さまと愛子さまがご不在の間は、側近や事務方の人間との接触もほとんどなく、おひとりで過ごされているとのことです」(皇室関係者)
これまでの雅子さまは、公務はお休みされても、プライベートでの外出などは、治療の一環という意味もありお続けになってきた。しかしいまは、“何もなさらない”という状態が続いているようなのだ。この“異変”について、新潟青陵大学大学院臨床心理学科・碓井真史教授がこう説明する。
「これまで雅子さまは愛子さまを学校に行かせることだけに集中してこられました。いまようやくそれが実現したことで心が解放され、“何もしたくない”という気力減退状態になっていても不思議ではありません」
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号