今年1月、ダルビッシュ有投手がアメリカ大リーグのレンジャーズ入団の契約合意とともに発表したのが、妻・紗栄子との離婚。2007年に交際3か月でできちゃった婚、2男をもうけたが、2010年11月には双方のブログで離婚協議中であることを発表した。当初、離婚原因はダルビッシュの浮気とも報じられたが、離婚成立の焦点は2人の子供の養育費に。
紗栄子側が慰謝料なしで子供が成人するまで月1000万円の養育費を要求したのに対し、ダルビッシュ側は慰謝料1億円と月100万円の養育費を提示、と報じられた。
双方の金額が大きくかけ離れていたため、話し合いは難航するかに思われたが、約1年2か月の話し合いの末に、慰謝料はゼロ、親権は紗栄子が持ち、養育費は月々子供2人分200万円で、合意したといわれている。
しかし日本に比べると海外セレブの慰謝料はケタ違い。なぜ、こんなに違うのか? 夫婦・家族問題に詳しい東京家族ラボ主宰の池内ひろ美さんは次のように解説する。
「仕事の報酬額に大きな差があります。日本は映画に1本出ても数百万円程度ですが、ハリウッドなら億単位。スポーツ選手も同様で、資産のケタが違います」
そもそも慰謝料や財産分与の考え方も日本とアメリカでは違う。アメリカでは結婚したら、銀行口座も不動産も車も、購入は夫婦の共同名義。婚姻時に交わす契約や住む州によっては、結婚前のお互いの財産も結婚とともにすべて共同名義になることもある。離婚時にはすべての財産を半分に分けるが、そもそも資産として考える財産の額が違う。
池内さんは、こんな分析も。
「離婚して元妻から暴露本を出版されるおそれもありますから、著名人の慰謝料には口止め料的な意味も含まれます。故・ダイアナ妃の離婚時、話題になった多額の慰謝料も同様。秘密を口外してはならないと同時に、元王妃がみじめな生活を送ると王室の名誉に傷がつくとの考えがあったのだと思いますよ」
海外セレブでは以下のようなケタ違いの慰謝料と財産分与のケースがある。
タイガー・ウッズ(プロゴルファー・36才)→エリンさん:640億円
マイケル・ジョーダン(元プロバスケットボール選手・49才)→ファニータさん:195億円
ハリソン・フォード(俳優・69才)→メリッサさん:99億円
ポール・マッカートニー(歌手・69才)→ヘザー・ミルズさん:47億円
アーノルド・シュワルツェネッガー(俳優/政治家・64才)→マリア・シュライバーさん:212億円3500万円(離婚協議中)
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号