買い物上手、手作り派、お金は仕分け管理、モニター生活、衝動買いはしない…などいろいろな方法でお金を貯めている人がいるが、節約アドバイザーの丸山晴美さんはどのようなお金を貯める習慣を実践しているのだろうか?
リビングの棚に大きな丸時計。洗面所のカウンターに赤い時計。トイレにも小さなデジタル時計…。丸山さん宅には、あちこちに時計がある。
「節約の基本は無駄なお金を使わないこと。そのために自分でできることは、なんでもやっています」と丸山さん。
特に手作りは節約につながるため、冷凍庫は手作り品でいっぱい。パンやジャムも作り、ハーブやしそも栽培。家計簿もつけ、お金は袋わけして管理。小銭貯金もしている。また、株主である企業の優待券も節約に役立てるなど、お金を貯める手段は多岐に渡る。
節約に目覚めたのは22才のとき。OL、コンビニ店長時代の4年間で600万円以上貯め、26才でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとなり、結婚出産後も仕事をしながら節約に磨きをかけている。
丸山さんは「お金を貯めるのは家族の幸せのため。だから、その過程は楽しくないと。1円、2円の安さにこだわっていると気持ちが暗くなって続かないでしょう。だから私は細かいことにはこだわらない。なんでも自分なりのルールを決めて行動しています」
ルールのひとつは、1日の時間帯に優先順位をつけて効率よく動くことだ。朝は家事、子供が保育園に行っている時間は仕事が最優先。合間に家庭内の雑用をして、子供が帰ってきたら母親が最優先。夜は仕事や勉強の時間にあてる。
やることは次々とあるため、常に時計を見て考える。それでも5分あったらパソコンに向かい、簡単なゲームやアンケートに答える換金可能なポイントサイトにアクセス。稼ぐことを最優先する。
放送大学の学生でもある丸山さんは、今、名誉学生を目指して勉強中。名誉学生とは、教養学部の全コースを履修するとその後の学費が全額免除されるというもの。
「生涯無料で勉強できるんです。得でしょう」と丸山さん。
充実した老後に向けて、確保したい勉強時間は1日2時間。丸山さん宅のたくさんの時計たちは、夢の実現のために、今日も時を刻む。
※女性セブン2012年3月29日・4月5日号