昨年春、YouTubeで「お花見を自粛せず、被災地のお酒を飲むことで応援してほしい」と訴えて話題になった、酒蔵「南部美人」の久慈浩介専務。
「震災直後は再開を諦めかけた仲間もいた。でも全国から応援の声が届き、『飲んでもらえるんだ。よし、もっとやろう』と思ったんです」
その後、多くのチャリティーイベントやメディアから参加依頼、取材依頼が殺到。多忙の中でもその多くを引き受け、英BBCや米ウォールストリート・ジャーナルの取材も受けた。
当然、売り込むのは南部美人だけではない。「被災地の飲食物、名産品を買うことが支援に繋がる」と繰り返し、“世界への東北PR役”となったのだ。その活動が認められ、1月には「地域づくり総務大臣表彰」優秀賞を受賞した。
「次は同業者と連携して、カップ酒を販売し、売り上げは義援金にする計画を進めています」
※SAPIO2012年4月4日号