全国には、かつてそこに人が暮らし、働き、生きた跡を残す廃墟が数限りなく存在する。哀愁漂うその姿に何を見るのか。廃墟愛好家集団「八画文化会館」は、“廃墟の聖地”のひとつとして化女沼レジャーランド(宮城県大崎市〈旧・古川市〉)を挙げる。
同遊園地は、1979年にオープンし、当時の園内にはキャンプ場や宿泊施設もあった。2000年の閉鎖後も遊具が錆びついたまま放置されている。
「八画文化会館」立ち上げ人で、廃墟愛好家の酒井竜次氏は、「遊園地の廃墟が10年以上も残るのは珍しく、しかも観覧車とメリーゴーラウンドの両方が現存しているのはかなり希少です」と語る。
※週刊ポスト2012年4月6日号