明治時代に創業した京都の老舗京料理店。3月上旬、ここで催されたのが、市川亀治郎(36才)を囲む会『市川亀治郎その魅力のすべて』だった。会の参加費はナント3万円! 高額にもかかわらず、来てくれたファンを盛り上げようとしたのか、この夜、彼は饒舌だった…。
今年6月に四代目市川猿之助を襲名する亀治郎だが、それ以上に世間の注目を集めているのが、香川照之(46才)の市川中車を襲名しての歌舞伎界入りだ。
香川と亀治郎は従兄弟でありながら、数年前、東京・上野のある寺でバッタリ出会うまでまったく接点はなかったという。
そしてこの日、亀治郎は香川の中車襲名について、どう思うかという質問に、
「いや別に…どうでもないです」
どこか冷めた様子の亀治郎。そして、冗談交じりで、こう話した。
「(香川は)あんまり白塗りは似合わないと思いますよ」
また襲名興行が歌と踊りがない新歌舞伎『小栗栖の長兵衛』になったことに関しては、「やっぱり古典はできませんからね。ただ実は新歌舞伎がいちばん難しいです」と厳しい忠告まで。
さらに出席者を驚かせたのが、亀治郎が“猿之助”の跡継ぎ問題に触れたことだろう。香川は、両親が離婚したために自分が継ぐことができなかった“猿之助”を長男・政明くん(8才)に継がせたいと願い、歌舞伎界入りを決めたといういきさつがある。
香川の息子に“猿之助”を譲るのか?という質問が出ると、
「そりゃ決まってませんね、ボンクラだったらダメだし。今度はぼくの意志で決めます。そんな甘いところじゃないですからね。彼がダメだったら別の人に継がせますし。思いのままですからね」
とてもリップサービスとは思えず、かなりリアルなこの発言。歌舞伎デビューする前から、香川には逆風が吹き続けている。
※女性セブン2012年4月12日号